あらすじ
あらすじ
高校二年生の木村あたりは、年末の大掃除で、幼い頃に祖母からもらった古びた巫女人形を見つける。汚れてボロボロになっていたその人形を不要だと思ったあたりは、何度も捨てようとするが、不思議なことに人形は何度捨てても家へ戻ってきてしまう。
やがて人形は「ふうか」という名前を持ち、手紙を残したり、まるで意思を持つような不思議な出来事が次々と起こる。しかし、あたりは人形を受け入れられず、遠くへ捨てたり、売ったり、傷つけたりしてしまう。そのたびに、原因不明の不幸や悪夢に苦しめられるようになっていく。
友人の楓から「長い年月を過ごした人形には魂が宿る」という言い伝えを聞き、祖母や人形にまつわる秘密を知り始めたあたりは、ふうかの日記を見つける。そこには、祖母が「あたりを一生守ってほしい」という願いを込めてふうかを作ったこと、そして、ふうかが幼い頃からずっとあたりの幸せを願い、陰ながら守り続けていたことが記されていた。
自分の過ちに気づいたあたりは深く後悔し、ふうかへ心から謝罪する。そして楓と共に神社へ向かい、「守り人形」の秘密や、祖母が残した約束、そして人の負の感情から生まれた闇の存在と対峙することになる。
最後の戦いの中で、あたりは「ありがとう」と「ごめんなさい」の本当の意味を伝え、ふうかもまた長年の願いを果たす。役目を終えたふうかは穏やかな姿へ戻り、あたりは祖母とふうかの優しさを胸に、新しい人生を歩み始める。
これは、大切な思い出や物に込められた「想い」、そして感謝の気持ちの大切さを描いた、少し不思議で心温まるファンタジー作品である。