あらすじ
木箱を警察が開封すると、中から出てきたのは湿った黒い土、顔の部分が酷く削り取られた家族写真、そして口を開けて叫ぶ無数の泥人形。
底に添えられたメモには、こう書かれていた。
『毎日水をあげてください。喉が渇いています。次はあなたが、この子たちのお母さんです』
半年間、自分が会話をし、美味しいと食べていたものの正体は何だったのか。
アパートを逃げるように引き払ったが、引っ越し先の新しい部屋でも、朝起きると爪の間に真っ黒な泥が詰まり、加湿器の水が毎晩空っぽになるという現象に悩まされ続けることになる。