あらすじ
高校最後の夏、夢だったサッカーを突然失った青年は、酒や煙草に溺れながら、自分の居場所を見失っていた。
そんな彼の前に現れたのは、猫を愛し、本を愛し、どこか自由気ままに生きる一人の女性・美香。
文学と猫に囲まれた穏やかな日々の中で、止まっていた時間は少しずつ動き始める。スーパーの半額のチーズケーキを分け合い、安いアイスを買って帰る。それだけで幸せだと思える毎日。
けれど人生は、何かを手に入れるたびに、何かを失ってしまう。
夢を失った青年が、本当の幸せの意味を知るまでを描く、喪失と再生、そして小さな奇跡の物語。