あらすじ
俺は初瀬日向(はつせひなた)。
この春、遠距離恋愛だった幼馴染の彼女と同じ高校に通えるようになった。
それでちょっと浮かれてるだけの高校一年生だ。
在来線と新幹線を乗り継いで5時間の長旅だったけど、現地に到着したら、凜こと南凜音(みなみりんね)が最寄り駅まで迎えに来てくれるとあって、夢でも彼女との昔の思い出を夢に見る始末。
長旅の末、凜が迎えに来てくれて再会を喜び合う俺たち。
新生活に心躍らせながら俺が住むアパートに凜と一緒に向かう俺たちだけど……
凜が途中から挙動不審だ。
行き止まりの壁、階段の下、人通りの少ない道。
どうやら人の少ないところを探しているらしいけど-
「あのね。日向は合格したらご褒美が欲しいって言ってたわよね?」
え?ご褒美?なんか言ったっけ……と思い返すと、あった。
一緒に受験会場で調子に乗ってそんなことを言ったのだった。
つまり、凛の行動の意味は―
これは、
一緒に生活できるようになって浮かれている遠距離恋愛幼馴染カップルの、キスまでの一幕。
あるいは、彼らの楽しい新生活までのはじまりまでの甘い甘い一幕。