あらすじ
同作者の作品『怪異相談所『不可思議』』のクロスオーバー。『不可思議』を読んでいなくても読める作品です。
四つの種族、四つの国からなるディアマンテ大陸。
そのうちの一つである国・アルマンディン王国には『鋼人(こうじん)』と呼ばれる人々が暮らしていた。
彼らは見た目は人間とほぼ変わらない。しかし、土属性の魔力を有し、体内で『武器』を生成して戦う事が出来る種族だった。武器は特殊な能力も秘め、心と体を鍛え続ければ、武器はさらなる変化をし、最終形態は『鎧』へと変化する。
『武器が作れる特性』は戦闘種族の『鬼人』に似ているものの、最終的にも防御特化の種族のため、その名に『鋼』の字が入っていた。
そして他の種族にはない、『死後』に問題を抱える者達でもあった……。
そんな種族に生まれた少年ノイドと、幼馴染みの少女ルテナ。
二人には夢があった。
ノイドは憧れの騎士になって、有名な騎士団長達と肩を並べてかっこよく戦い、国を守ること。
ルテナは女の子らしく、誰かさん(ノイド)と結婚して、家族を作って、幸せに平凡に暮らすこと。
しかし、十年後の二人の夢は叶っていなかった。
ノイドは騎士にはなれたが、子供の頃に敵兵に襲われた所為で戦闘恐怖症に陥り、戦いどころか書類整理をやらされる落ちこぼれ。上司にどやされ、仕事を山ほど押し付けられ、まるでブラック企業。でも彼女持ち。
ルテナはというと平凡どころか、ノイドと同じく騎士になり、王女の専属護衛『守護騎士』に抜擢されてエリート街道まっしぐら。……かと思えば、諸事情でエリート街道を自ら捨てて騎士の左遷先『墓守隊』に異動。結婚どころか出会いもなければ男もいない状況で、『死体』と向き合う毎日。
「「どうしてこうなった」」
互いに互いの事情を知らないまま、二人は違う場所で頭を抱える。
果たして、このダブル主人公が願う理想像(イデアール)は叶うのか?