あらすじ

西暦57年、北部九州。奴国の王・那彦は、大陸との交易を支えてきた「鏡」の道が途絶え、王としての威信を失いつつあった。国内では一族の重鎮・建彦が反旗を翻し、外には新興の大国・漢の存在が重くのしかかる。那彦が選んだ道は、遠く洛陽の皇帝に貢物を捧げ、証(あかし)を結ぶこと――のちに「漢委奴国王」と刻まれる金印を、その手に掴むまでの物語。決死の航海、弁韓の鉱山、楽浪郡での駆け引き、そして皇帝への拝謁。だが那彦自身はまだ知らない。この小さな証が、再び幾世代ものちに、一人の女王の手へと渡ることになろうとは。

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カクヨム
カクヨム2026/07/29
  • 現在の作品日輪を継ぐ者