あらすじ
(※カドコミ漫画原作コンテスト応募作品のため、シナリオ形式で5話のみの掲載です)
幼くして両親を失い、生への執着を失っていた陰陽師の娘、白露燐花。
身勝手な大人たちは、彼女を死の神の妻として黄泉の国に差し出す──死の神の妻になった者は、死ぬとの噂があるにもかかわらず。
「……私にとって、死は望むべきものです」
そう答える燐花に、死の神・灼夜はまっすぐな瞳で彼女に言う。
「死ぬことは許さない。お前はまだ、生を十分に生き切っていない」
穏やかな死の国で、優しさと愛の試練の中紡がれる、和風ファンタジーロマンス。
【キャラクター紹介】
:白露燐花(しらつゆ りんか)
陰陽師の分家、白露家の娘。両親を十歳の時に亡くし、生きる気力を失っている。
髪は艶やかな黒色。十六歳。
:灼夜(しゃくや)
黄泉の国を治める若き死の神。
長い黒髪と燃えるような赤い瞳の青年。
【物語の結末までを簡潔に示したあらすじ】
大正風の和の異世界。陰陽師・葛城家の分家に生まれた白露燐花は、幼くして両親を失い、生への執着を失っていた。
ある日、神々が住む幽世から、陰陽師の娘を死の神の妻として差し出せとの通達が来る。
死の神の妻になった者は死ぬとの噂があるにもかかわらず、葛城本家の大人たちはうってつけとばかりに燐花を差し出す。
だが、黄泉は穏やかな場所で、死の神・灼夜も不器用ながら誠実な人物だった。
死は望むべきものと答える燐花に、灼夜は「死ぬことは許さない。お前はまだ十分に生き切っていない」と彼女を戒める。
灼夜が妻を欲していたのは、現世と幽世の境界線を修復するために自らの対となる霊力の高い人間を欲していたからだった。
黄泉の国での灼夜との生活、神々の試練などを経て、燐花は生への姿勢を変化させていく。
一方、境界線を破壊して、幽世の力を我が物とせんとする葛城本家の野望が動き出す。
従姉妹である葛城鈴音の知らせによりそれを知った燐花は、灼夜とともに境界線を守り抜き、本家の企みを断つ。
二人は何よりも固い絆で結ばれた夫婦となり、黄泉の国に平和が訪れる。