あらすじ

地盤沈下で閉鎖された地方国際空港。十四年間、一機も飛んでいない。 それでも毎晩、欠航した便の機内食を指定温度まで温め直し、無人の搭乗橋へ運ぶ仕事がある。翌朝、トレーはすべて空になって返ってくる。 一食でも不足すれば、その座席の乗客がターミナルに残る。 温度を一度でも間違えれば、厨房へ、あるいは空港の外へ向かう。 特別食を別の席に置けば、二人の名前と立場が入れ替わる。 「この席は空いていますか」と聞かれ、答えた者は、その席に座らされる。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/07/29
  • 現在の作品機内食を、毎晩温め直す   十四年間飛ばない空港の夜勤記録