あらすじ
「その身体、正午には死ぬ予定なんだけど」
目を覚ますと、高校生・相良湊は、クラス一の人気者・朝比奈澪になっていた。
頭の中には澪本人の意識。しかも彼女は正午、旧校舎から飛び降りるつもりだという。
澪が抱えていた問題を解いた瞬間、湊は自分の身体へ戻る。
だが次に目覚めたのは、今夜父親を殺すつもりのクラスメートの身体だった。
転生先は、同じクラスの誰か。
戻る条件は、その人物が隠している問題を一つ解くこと。
自殺、殺人、裏切り。
他人の人生を内側から知るたび、存在を消された「三十一人目」の痕跡が戻ってくる。
クラス名簿は三十人。
集合写真には、顔を失った一人の少女。
その少女は、写真の中で湊の肩に手を置いていた。
そして転生先は、最初からランダムではなかった。
一人を救うたび、湊は自分まで忘れている少女へ近づいていく。