あらすじ
夏の夜、オープンカーを走らせる貴史と静子。
トンネルを抜けた先には
大人の背丈ほどもある雑草「カモガヤ」が狂ったように生い茂る
不気味な一本道が広がっていた。
突如として貴史を襲う、激しい花粉症の症状。
自分の意思では止められない猛烈なくしゃみの最中
自動で閉まるはずの布製の屋根が、頭上で「何か」を
巻き込んで緊急停止してしまう。
視界を奪う黄色い花粉の霧と、ピツリと鳴き止む夏の夜虫たち。
アレルギーの苦しみと見えない恐怖に追い詰められ
車外へと脱出した貴史……
聴覚を刺激する圧倒的な臨場感で描かれる
密閉不全のシチュエーション・ホラー。