あらすじ

山奥に佇む古城――そこは「幽霊が出る城」として知られる心霊スポットだった。 しかし三か月前から、その城を訪れた者たちが次々と姿を消す事件が発生する。 異様なのは失踪だけではない。 一週間後には家族や友人の記憶、戸籍、写真、映像、あらゆる記録が書き換えられ、失踪者は「最初から存在しなかった人間」として世界から完全に消えてしまうのだ。 それでも唯一、消えた人々を覚え続ける男がいた。 民間の霊能調査員・神崎玲司は、警察庁の極秘組織「特異現象対策室」から調査を依頼され、呪われた古城へと向かう。 そこで彼が出会ったのは、人を襲う悪霊ではなく、「忘れないで」と助けを求め続ける犠牲者たちの魂だった。 城に眠るのは、人の命だけでなく存在そのものを世界から消し去る「忘却の呪い」。 やがて玲司は、記憶を喰らう怪異「忘却者」と、この呪いを生み出した悲劇の真実にたどり着く。 もし呪いを解けなければ、次に世界から消えるのは自分自身。 誰一人として自分を覚えていない世界で、それでも人は存在できるのか。 忘れられた者たちの願いを背負い、玲司は「存在を消す呪い」との最後の戦いに挑む。

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小説を読もう2026/07/29
  • 現在の作品特異現象対策室事件録 忘却の城