あらすじ
江藤リョウコは、山本アオイと衣笠ミオと合体している。超人的な力を手に入れた彼女達は、その力を悪用してVIPと呼ばれる人間たちを強請って金を稼ぎ始める――。
完全一話完結型ピカレスクアクション小説。どこから読んでも大丈夫です。(なお原作は20話以上存在するため、今回は一巻相当で作成)
登場人物紹介
『三つ首』
女子高生強請屋ユニット。
その正体はとある事情で身体が合体し、共有することとなった三人の女子高生であり、異常な身体能力と(カロリー燃費が指数関数的に増えていくため、限度はあるものの)半透明化して三人に分離し『合体』できる能力、他の二人の身体に瞬時に『変形』できる能力を、通常の三倍のカロリー燃費を代償に手に入れた。
またリョウコは斧、アオイは鞭を背中の空間から生成、ミオは走っている車を力で止めるなど、通常の常識からは信じがたい能力を有しているが、あまりにも存在が荒唐無稽であることから都市伝説扱いされている。仮に捕まっても三人が同時存在する状況を法律が想定しておらず、証拠不十分ですぐに出てきてしまい、少なくとも投獄されたことはない。
意図的に『オフ』として一日その人格が自由な日を作るなどして、学生と強請屋の二重生活を両立している。
・『三つ首』メンバー
江藤リョウコ(18)
ふとしたことからほかの二人と合体し『三つ首』として活動する強請屋。その正体は都内の定時制夜間高校に通う女子高生。
三人の中では最も総合的な身体能力に優れ、咄嗟のカンは鋭い。相手を愚弄・罵倒するのが得意な口達者。特筆すべきは背中の襟の中から生成される『斧』で、斬れば頭を吹っ飛ばし、鉄板くらいなら貫通、投げると何故かブーメランよろしく戻ってくる。
リョウコは三つ首活動のうち、暴力そのものとそれに付随するスリルに執着している節がある。
赤い大きなリボンで無造作に髪を束ねた肩まで届く黒髪。前髪に赤いメッシュが一房入っている。リボンが大きい故に後頭部からはみ出して猫の耳のように見える。鋭い目つき。ネクタイや裾の破れたコートなどは変形と同時に赤くなる。それ以外は基本的に私服。普段は三つ首の正装の黒スーツを着ているが、オフの時は赤いジャージでうろついていることが多い。
三つ首の活動を始めてからは出席単位が危うくなっているのが悩みで、一応高校卒業はしたいと思っている。
ナメられることがこの世で一番嫌いで、基本的には暴力で報復することでのみメンツが保たれると考えている。
金の使い道は学費・生活費・競馬パチスロ麻雀など。三人の中で一番浪費癖がある。
アオイのことはいけ好かないヤツというスタンスは崩さないが、判断に口を挟むことは少ない。
ミオのことは自分より下(妹分)と考えているフシがあるが、実は学校の成績などはミオよりも下だったりする。
山本アオイ(18)
ふとしたことからほかの二人と合体し『三つ首』として活動する強請屋。その正体は都内の進学校に通う女子高生。
三人の中では最もスピードに優れ、走っているカロリー燃費も優秀なかわりに、体格は小柄で総合的な身体能力は控えめ。元々の頭の良さを情報分析やハッキングなどの物理・情報工作などに使って、三つ首の活動のうち、強請りの土台を担っている。
背中から鞭を生成できるが、護身用であることから出番は少なめ。なお手首が高速回転する『ドリル』という奥の手がある。
三つ首活動では世の中への不満――腐った権力者と彼女が呼ぶ『偉そうにしている奴ら』を地獄に叩き込むことに生きがいを覚えている。
また三人の金庫番でもあり、FP資格を持つなど金儲け自体も好んでいる。
メタルフレームのメガネをかけ、怜悧な細い目をしている。髪は肩にかかるくらいの黒髪。前髪に青いメッシュが入る。三つ首の正装時のスーツのうち、ネクタイやコートなどは変形と同時に青くなる。オフ用の服をあまり持っていないため、ミオのセンスで選んでもらっているが、身体が貧相であるという理由で長袖の地味な服を好む。
三つ首の活動を始めてからは、自らの世の中への不満が暴力によって多少なりとも金に還元されるというのがいたく気に入っている。学校は保健室登校が許されるくらいの成績。
地位のある偉そうなヤツがキライで、そういう奴は不意に不利益を受けても仕方ないと思っている。
金の使い道は生活費・投資・猫カフェ・本・スパチャなど。ただし『使った分は稼げばいい』という考え方のため非常に金払いがいい。
リョウコのことは小バカにした言動が目立つが、対等に見てくれる友人と考えている。
ミオのこともリョウコ同様対等な友人とは考えているが、欲で暴走しがちな彼女は止めるだけ無駄と考えてもいる。
衣笠ミオ(18)
ふとしたことからほかの二人と合体し『三つ首』として活動する強請屋。その正体は都内の女子高に通う女子高生。
三人の中では最もパワーに優れ、カロリー燃費が最悪。体格は大柄で180cmを超える。巨乳でモデル並みのスタイル。腕力も強く、重量1kgの大口径拳銃『コルト・デルタエリート』を軽々と扱える。これは能力によって生成ができないため、コートの裏にホルスターを縫い付けて、変形の邪魔にならないように携行している。
三人の中では目立った特別な能力を持たない代わりに、走っている車を止めるくらいのパワーを使った柔道・プロレス技など、とにかくパワーファイトが得意。
儲けた金で遊んだり美味しいごはんを食べたりするのが一番好き。イケメン好きで彼氏が欲しいが、他の二人に迷惑がかかるかもしれないので我慢している。また、口寂しい時にグレープ味のガムを噛むのがクセで、これが三人の人格を起こすための鍵となり、三人に共通するクセに変わった。
腰まで届く金髪で、垂れ目をしている。三つ首の正装時のスーツのうち、ネクタイやコートなどは変形と同時に黄色くなる。オフ用の服を一番多く持っている。コスプレめいたアメスクスタイルから、露出控えめのスタイルまで何でも着こなす。
三つ首の活動を始めてからは、友達も増えたし好きなものを食べてもダイエットの必要がないなど、メリットしかないなあと考えている。学校は基本的にマジメに通っているが成績はそんなに良くない。人当たりがいいので助けてもらえるタイプ。
ごはんが食べられないのがキライで、自分が好きなことをしている時やしようとしている時を邪魔されるのが何よりキライ。
金の使い道は生活費・遊興費全般・服代・学費・食費・コスメ・美容など。特に食費が多い。将来の夢は大食い配信者だった時期もある。
リョウコのことは好き。気のいいお姉ちゃんと思っている。
アオイのことも好き。もっとご飯食べたほうがいいのにと思っている。
黒城鉄華(30)
警視庁捜査一課所属管理官。国家公務員1種をパスしたエリート。貧しい母子家庭に生まれ、周りからいじめを受けたこともあるため上昇志向が異常に強く、警察でありながら利があれば殺人すら抵抗がない。埼玉県立熊谷経済大学卒業のため、東大派閥が強い警察組織では出世の道はほぼ閉ざされている。
身長2m、体重は秘密。全力を出した腕力だけならミオに匹敵し、世界最強の異名を取る大型リボルバーM500を制御することができる。
オールバックにした黒髪で背中まで届くほどの長髪。額にはリョウコによって受けた醜い傷が残されており(第五話の出来事)、慢心の戒めとして格子状の大きなカチューシャで隠している。
額の傷によって外傷性視神経症となり、視力が落ちたためサングラスを兼ねた黄色いレンズの金縁リムフレームのメガネをかけている。
黒いダブルのベスト付きスーツを着こなす。胸の大きさはあまり目立たない代わりに、筋肉のほうが発達しているタイプ。
好きなものは金と酒と肉。嫌いなものは三つ首。とくにリョウコ。
ナメられたら殺す以外に方法はないという考え方をしているため、舐め腐ってきている三つ首はいつか殺すと考えている。
仕事中は出世のためにできるだけ有能で理想的な警察官を演じているが、何度か起こしている不祥事を誤魔化す際に上層部には薄々勘付かれており『三つ首にも対抗できるジョーカー』といえば聞こえはいいが、凶悪犯に対する鉄砲玉のような使われ方をしている。三つ首とは文字通りの天敵同士。
三つ首ほどではないが、犯罪者に対して強請りや非合法取引に手を染めており、金に対する執着が強い。