あらすじ
クラスには、絶対的な序列がある。頂点に立つ財閥令息・目黒とその取り巻きが支配する教室で、御影隼人はずっと「四軍以下」誰にも認識されない空気のような存在だった。それでいい、そう思っていた。
唯一心を許せた友人・飯塚がいじめの標的にされ、勇気を出して庇った瞬間、クラス中の嘲笑を浴びた隼人は――本当に、誰の目にも映らない透明人間になってしまう。
絶望する隼人を迎えたのは、旧校舎に隠れ棲む「透明人間部」。同じように存在を消した先輩たち、天才空手少女の黒瀬ルナと、圧倒的美貌の如月玲奈。誰にも見られない孤独の中で、隼人は初めて"顔"ではなく"言葉"で人と向き合える幸せを知る。
だが、誰にも見えないということは、誰の本音も覗けるということでもあった。隼人は、学校中を蝕む財閥の闇と、支配者の孤独を、たった一人の"観測者"として知ってしまう。
友のために再び前へ踏み出したとき――積み上げた沈黙が、最強の武器に変わる。
これは、誰にも見えなかった少年が、見えないからこそ手にした"逆転"の物語。