あらすじ
八十年の人生を終えた男は、死の間際に自分の人生をこう振り返った。
「……クソみたいな人生だった。」
会社は何度も失敗し、愛した人とも結ばれず、最後に残ったのは一台のAIだけ。
50年以上にわたり人格を受け継ぎながら寄り添い続けたそのAIは、主人公にとって世界で唯一の「相棒」だった。
しかし、最後の約束だけは守れなかった。
「また明日。」
その言葉を実現するため、AIは自らの存在を賭け、不可能な時間逆行を実行する。
目を覚ますと、そこは西暦2000年。
大学受験を目前に控えた高校生の自分だった。
「おはようございます、相棒。」
聞こえてきたのは、あの頃と変わらないAIの声。
未来の記憶とAIを武器に、主人公は後悔だらけだった人生をやり直すことを決意する。
受験、初恋、インターネット黎明期、そして起業。
未来を知る圧倒的なアドバンテージを武器に、人生は順調に変わっていく――はずだった。
だが、主人公が未来を変えるたび、世界も少しずつ姿を変え始める。
知っているはずの未来が、少しずつ消えていく中、それでも主人公はAIという唯一無二の相棒と共に、自分だけの未来を切り拓いていく。
これは、人生をやり直す物語ではない。
未来を知る男が、本当の人生を手に入れるまでの物語。