あらすじ
仕事帰り、雨に濡れて震えている一匹の子犬を拾った直樹。
慌てて駆け込んだ動物病院で出会ったのは、黒縁メガネに白衣姿の獣医・宗佑だった。
無愛想で冷たそうに見える宗佑だが、子犬を診察する手つきは驚くほど優しい。
しかし、直樹の住むマンションはペット禁止。
途方に暮れる直樹に、宗佑は淡々と言った。
「里親が見つかるまで、俺が預かる」
子犬に会うため、動物病院へ通うようになった直樹。
最初は素っ気なかった宗佑も、直樹が来る時間を気にするようになり、食事を用意し、送迎をし、気づけば距離はどんどん近づいていく。
けれど直樹は知らなかった。
宗佑が待っているのは、子犬の里親が見つかる日ではなく――直樹が自分のそばに来る日だということを。
「犬だけ引き取るつもりはない。お前も一緒に来い」
拾った子犬がつないだ、無愛想な獣医とお人好しな会社員の、甘くて優しい溺愛ラブストーリー。