あらすじ
★あらすじ
推しは、見ているだけでいい。
アパレル会社で働くアラサーOL・灯里の生きる源は、五人組ボーイズグループ「LUMIÈRE」。認知なんてされなくていい、完璧な壁として推しを見守れれば幸せ——そう思っていた。
推し活のために働いて働いて、そして過労で倒れた、はずだった。
目を覚ますとそこは豪奢な屋敷の一室。目の前には、最推し・LUNAと同じ顔の公爵レナート。しかも自分は、彼の婚約者にして悪名高い伯爵令嬢アカーシャになっていた。
見渡せば、そこにいるのは全員推し。リーダーも、犬猿の仲のシンメも、完璧な末っ子も、なぜか全員が貴族になっている。
「この人たち、LUMIÈREでは???」
悪役令嬢なら誰にも好かれない。つまり永遠に壁でいられる。最高の配役だ——と思ったのに。
(※ただし、この令嬢には断罪と処刑の未来が待っているらしい)
「そんなヤワな方ではありません!」
「時には弱音を吐いてもいいんですよ」
現世の推しを思い浮かべながら零した言葉が、なぜか彼らの誰にも見抜かれたことのない本心を撃ち抜いていく。嫌われようとすればするほど「面白い女」と興味を持たれ、笑顔の裏に毒を隠す婚約者までもが、じわじわと距離を詰めてきて——。
認知はいらない。断罪もされたくない。
ただ、推しのカムバックまでには絶対に帰る。
だってまだ、あの子たちが一位を取る瞬間を見ていないのだから。
推し活オタクの解釈が火を吹く、無自覚攻略ラブコメ。
★キャラ紹介
灯里/アカーシャ:限界社畜アパレル勤務。推しを見る目だけは誰よりも鋭い。壁になりたい。認知されたら死ぬ。
レナート(LUNA):婚約者の公爵。完璧な微笑みの下に毒を隠す。人を見る目が誰より鋭く、誰にも本心を見せない。彼女に見抜かれた最初の男。
アシュレイ(アサヒ):騎士団長にして学園の武術教官。真面目で熱く、そして少し空回る。「自分には何もない」と思い込んでいる。
セイ(氷)/カイ(炎):政敵の家に生まれた犬猿の二人。誰もが不仲だと思っている。互いだけを対等と認めていることを、まだ誰にも知られていない。
ミルト:学園に通う天使の顔をした末っ子。何でもできる。だからこそ、何にも本気になれない。
シロエラ:どこまでも付き従う優しい侍女。彼女だけが、いつでも味方でいてくれる。