あらすじ
火神、水神、風神、雷神……。
世界の法則を司る神々は、自らこそが唯一神となるべく争い続けていた。
最強の神・巨神は、ある日、自らの肉体を無数に砕く。
生まれたのは、神の眷属ですらない脆弱な生命――人間。
神々は笑った。
最強の神が、自滅して虫ケラを作ったのだと。
しかし人間は、殺されれば英雄を生み、放置されれば知恵を継ぎ、やがて神の奇跡を技術へと変えていく。
神々がようやく危機を認めた時、巨神は末席で静かに告げる。
「もう遅い」
神々が支配を争った世界で、人間は何を成し遂げたのか。
巨神は何のために人間を作ったのか。
これは、神を殺す物語ではない。
神々だけが世界に取り残される物語である。