あらすじ
剣神から《スキル》を授かることで繁栄してきた人間たち。
十五歳になった少年レクトもまた、授与の儀で自身のスキルを授かる。
しかし、彼に与えられたのは前例のない能力――《剣拒絶》。
それは、剣によって引き起こされるあらゆる事象を無視する力だった。
斬撃も、剣技も、飛ぶ斬撃さえも通用しない。
剣が最強とされる人間の世界で、その力を持つレクトは称賛されるどころか、剣神の力を拒む化け物として恐れられてしまう。
そんなある日、レクトの暮らす街へ魔王軍が襲来する。
戦いの最中、偶然レクトの能力を目撃した魔王軍の将軍は、彼をほとんど誘拐同然に魔王城へ連れ去った。
そこでレクトは、魔王から人間の知らない世界の真実を聞かされる。
この世界に最初から人間は存在していなかったこと。
魔力を持つ魔人たちが平和に暮らしていた世界へ、剣神が人間を生み出し侵略を始めたこと。
そしてレクトの《剣拒絶》は、本来与えられるはずだった《魔力拒絶》を剣神が誤って作り変えてしまった、世界に一つだけの失敗作である可能性。
人間には化け物と捨てられ、魔王軍には最強の切り札として目をつけられたレクト。
剣が支配する世界で、あらゆる剣を拒絶する少年は、やがて魔王軍に加わり、人類最強の剣士たちを圧倒していく。
これは、剣神のたった一度の間違いから生まれた少年が、魔王軍で無双し、世界の常識を覆していく物語。