あらすじ
あらすじ
十九歳にして秘密組織「朧」のエース退魔師として活躍していた渡辺朔夏。
悪霊だけでなく妖怪にまで心を寄せる彼は、任務を終えた夜、信頼していた隊長から渡された一杯の缶コーヒーによって命を落とす。
次に目を覚ました時、彼は剣でも魔法使いでもなく、一つの青白い炎――人魂へと転生していた。
人魂となった朔夏が手にした力は、相手の記憶を喰らい、その力を受け継ぐという異質な能力。
しかし、その代償はあまりにも大きい。
記憶を喰らうたびに、今度は自分自身の記憶が少しずつ失われていくのだ。
やがて出会うのは、人間と鬼のハーフで、規格外の怪力を持つ少女・ヒナタ。
渡辺家に代々伝わる名刀「鬼切安綱」を軽々と振り回す彼女と、人魂ゆえに刀を握れない朔夏。
二人の旅は、やがて「鬼切安綱」に隠された真実、朔夏の死の秘密、そして世界の根幹へと繋がっていく。
これは、人も妖怪も理解しようとした一人の少年が、世界を照らす"最後の灯火"となる物語。
登場人物
渡辺 朔夏(わたなべ さくな)
十九歳。
秘密退魔師組織「朧」の若きエース。
現代最強クラスの退魔師でありながら、悪霊や妖怪にも事情があると信じる心優しい青年。
死後、人魂へと転生し、「記憶を喰らう力」を手に入れる。
ヒナタ
人間と鬼のハーフの少女。
筋肉をこよなく愛し、明るく前向きな性格。
規格外の怪力で、常人には持ち上げることすらできない名刀「鬼切安綱」を鈍器のように振り回す。
豪快だが誰よりも仲間思いで、朔夏にとってかけがえのない相棒となる。
九条
朧第一部隊隊長。
朔夏が最も尊敬していた上司。
朔夏へ缶コーヒーを手渡した人物でもある。
彼の裏切りには、ある重大な理由が隠されている。