あらすじ
「英雄になんて、なれない」――目の前の存在に、少年は絶対的な差を突きつけられる。
かつて自分を救ってくれた英雄に憧れ、北大陸の厳しい山脈で孤独に魔物を狩る日々。周囲に「無謀だ」と止められても、その想いだけを頼りに剣を振るっていた。
「本当に俺は英雄になれるのか…?人を助けたい、褒められたい。そんな欲で目指す俺は、本物にはなれないのかもしれない」
厳しい修行の中、彼の心は揺れ動く。
猛吹雪の夜、暖をとるためのかまくらに、一人の金髪の青年が訪れる。夢を語る彼に、青年は優しく告げた。「英雄を目指すのは悪いことじゃない」と。その言葉に心が温まったのも束の間、青年は自らを「英雄王」と名乗り、姿を消す。
神に見出された青年は、真の英雄となれるのか。これは、誰かの英雄になりたいと願った、一人の“英雄もどき”の物語。
作