あらすじ
いじめにより不登校の引きこもりになってしまった『月宮司』。そんな彼の唯一の拠り所はゲームの世界だった。
サッカー三昧だった息抜きに中学の頃からやっていたMMORPG。そのゲーム内のギルドに誘ってくれた数年来のゲームフレンド『ライト』というハンドルネームのプレイヤーと一緒に今ハマっているバトルロワイヤルゲーム、アピックスをプレイし終えようとした時、一通のメッセージが届いた。
それは一緒にアピックスのコラボカフェに行こうというお誘い。
突然のお誘いに驚き、どうしようかと悩みに悩んだ司だったが、一番のゲームフレンドのお誘いということもあり、勇気を出して会うことに決める。
そして当日、集合場所の秋葉原駅に来たのは、なんと女性だった。
いつもチャットで交流していたため、勝手に男性だと思っていた司は母親以外との女性との交流に挙動不審になってしまう。
しかし、ライトの対人スキルとトークスキルの高さにより、司は普段の調子を取り戻していく。
数年ぶりの他者とリアルでの交流は楽しく終わり、司は家に帰ってベッドでゴロゴロしながら推しの声優のSNSをチェックしていると、そのアカウントに上がっていたのは今日行ったアピックスのコラボカフェの店内でライトと同じ服を着ている推しの写真だった。
コラボカフェに行った時はニット帽にマスク、そして眼鏡でライトの顔があまりよく見えていなかったので気にも留めていなかったが、ここまで条件が揃っていたらある疑念を抱かざるを得なかった。
もしかしたら、ライトは自分の推しなのではないのかと。
これを切っ掛けに司の生活は徐々に変わっていく。
ライトと交流していくことにより、自分の部屋とネットの中にしかなかった居場所から一歩踏み出していく。
そんな物語。