あらすじ
フットボール。それは人類が熱狂する、最も美しいスポーツ。
──本当に、それだけだろうか?
種子島に不時着した宇宙人の「お飾り監督」に任命された凡庸な男。
サポーターの誹謗中傷を裏で完璧にコントロールしていた、狂気の「プロの妻」。
枠外シュートに懲罰的な重課税が課され、選手を殺人スナイパーへ去勢していく国家。
試合中に世界が滅び、人間の頭蓋骨を蹴り続けるフォワードと、完璧な判定を待ち続けたVAR。
技術が進化し、環境が変わり、あるいは星が滅びても、なぜか人類はボールを蹴り合っている。
サッカーという普遍的なルールを媒介に、人間の業、支配、そして剥き出しの本能を描く。
1話完結で贈る、奇妙で、悍ましく、どこか滑稽な大人のためのダーク・フットボール・オムニバス。
「さあ、戦場(ピッチ)という名の地獄へ、ようこそ」
※本作は1話完結のショートショート連作(オムニバス)です。どこから読んでもお楽しみいただけます。