あらすじ
*この作品は『カドコミ漫画原作コンテスト』応募用に漫画脚本形式にしてあります。
*コンテストの規定により5話完結です。
火竜の棲む火口へ丸腰で投げ込まれる。
アンデッドが大量に出没する荒野で一晩放置される。
元S級冒険者の父から非常識極まりない訓練を受け続けたアニエルは、無自覚なまま最強クラスの武人になっていた。
しかし、つらく苦しい訓練の記憶しかない彼は、「自分は冒険者に向いていない」と勘違い。
自分に合う仕事を探す旅に出ると決意する。
「冒険者なら、目隠しのまま火竜を倒すんでしょ?」
(そんな冒険者どこにいる?)
「ボクが勝てる相手は、ザコぐらいだから」
(今の魔族軍幹部だけど?)
これは自己評価低すぎ少年が、口うるさい魔剣(元魔女)、魔王の娘、イタズラ好きの妖精(♀)らを仲間に、勘違いと無自覚の『世界一騒がせな自分探しの旅』を続ける物語である。
【登場人物紹介】
◎アニエル・ウィルキンソン
種族 人間
性別 ♂
年齢 十五歳 身長160センチ
黒髪+アホ毛。少し生意気そうな顔つき。小柄で見た目は弱そうなので、いろいろと絡まれる。
元S級冒険者の父親から課せられた『冒険者になるための訓練』があまりにも常軌を逸していたため、「自分は冒険者に向いていない」と勘違いするようになった少年。戦闘力、剣技は剣聖クラス。世間との常識ギャップからいろいろとトラブルを巻き起こす。
一人称は『ボク』。普段は村人のような麻のシャツとパンツ姿。旅先ではその上から黒の外套、灰色のリュック(実は無限収納魔法が付与された高級魔道具)を背負っている。
◎ダニエル・ウィルキンソン
種族 人間
性別 ♂
年齢 四十五歳 身長185センチ
白髪交じりの髪を頭の後ろで無造作に縛っている。筋肉ムキムキ。白髪交じりのヒゲずら。45歳より老けて見える。
元S級冒険者パーティ『ブルズ』のタンク役。底なしの子煩悩から「息子を立派な冒険者にする」という使命感にかられ、常識外れの試練を息子に課してしまう。
武技『剛腕』や『鉄壁』を得意とする。防御だけなら魔王とも互角に戦える。
戦いしか興味がなく、不器用。自分の常識を他人に押し付ける自己中な性格。
◎アト(アトロポス)
種族 魔剣(??)
性別 ♀(人間当時)
年齢 少なくても七百歳以上
『魔剣アトロポス』の人格部分。七百年前、誇り高き魔女が永遠の命を得るため、魔剣のコアに自分の魂を埋め込んだ。現在はギター(?)。アニエル少年に振り回され、いつの間にかツッコミ役に。赤毛の美女に擬人化する。擬人化している場合は紺のワンピースと紺の外套といういでたち。
ギターの時は、濃い茶系統の色をしたアンティークギター。魔剣の時は荘厳な模様と、柄の部分に色が変わる(普段は青)丸い大きな魔石が嵌めこまれている。アニエルより魔力を供給してもらい、極大魔法まで使う。
一人称は『吾』
◎シシリー
種族 魔族と人間のハーフ
性別 ♀
年齢 十五歳 160センチ
銀髪ロングの超美少女。左右の三つ編みダンゴがチャームポイント。幻術が施してあるイヤリングを外すと、三つ編みダンゴが羊のような角に変わる。
歌姫になることを夢見る。彼女の重すぎる生い立ちが物語を動かす。天使の歌声を持つ。初級だが治癒魔法も使える。
とてもおしとやかでお嬢様風な話し方は、魔王城で叩きこまれた。教師役だった人間の中に治癒魔法使いがいたようで、彼女から治癒魔法を教えてもらったらしい。
◎クリム
種族 妖精族(ティンカーベル)
性別 ♀
年齢 ??
妖精族の女の子。尊大な喋り方とツンデレな性格。イタズラ好きだが、内面は寂しがり屋。夜型。身長二十センチ。蝶のような羽を待ち、飛び回ることができる。パーカッションを呼び出し、演奏するのが得意。実はいろんなものを創造する特殊な魔法の使い手。
◎ベルゼブブ
種族 魔族
性別 ♂(見た目)
年齢 少なくても千歳以上
魔族軍五虎将のひとり。ハエのような羽を持つ。精神支配系魔法が得意。シシリーの抹殺を企む。
本体は巨大なハエ。擬人化してもハエのような羽は背中に残り、空を飛ぶことも可能。
近距離だが、空間操作魔法や幻術魔法も使える。
【世界観・設定】
◎アスタリア大陸
この物語の舞台。中央に存在する広大な『大樹海』によって、北と南に分断され、北は魔族領。南はウィルハース王国、ダルタール帝国、ガルチ聖教国という三つの大国と、いくつかの小国からなり、人種が支配している。
◎トルト
ウィルキンソン親子が済んでいたウィルハース王国北部にある小さな町。ダニエルとアニエルはその郊外の丘の上に家を設けていた。
◎大樹海
アスタリア大陸中央部にある巨大な樹海。凶悪な魔獣がたくさん住んでいる。五百年前、王国の王弟が、自分の国をつくろうと企て、樹海に大軍を送り込んだが、魔獣と魔族の反撃に遭い、あえなく全滅。それ以来、大樹海を支配しようとする人間は現れていない。アトの前の主人はその戦いに参戦し、命を落とした。