あらすじ
公爵令嬢でありながら、家族から「生まれてこなければよかった」と虐げられ続けてきたエリザベット。
唯一の心の支えは、幼い日に川辺で出会った少年がくれた「必ず迎えに行く」という約束だった。しかし少年はある日突然姿を消し、その約束も叶うことはないと思っていた。
ある日、家族に見捨てられるように「血濡れの辺境伯」と恐れられるグレイソン・スノース侯爵のもとへ嫁ぐことになる。冷酷非情と噂される夫だったが、実際の彼は領民から深く慕われる誠実な青年だった。
一方、屋敷ではとある令嬢と使用人たちの策略により、エリザベットは食事すら与えられず、実家と変わらない虐待の日々を送る。それでも彼女は正体を隠し、魔道具師「エリー」として町で人々の暮らしを支え続けていた。
やがて彼女が倒れたことで真実が明らかになり、夫は彼女を苦しめた者たちへ裁きを下す。そして、幼い日に交わした約束の真実も明かされ――。
これは、「迎えに行く」と誓った少年と、「待っている」と信じ続けた少女が、長い年月を経て幸せをつかむ物語。