あらすじ

都会の時計修理会社で「遅い」「こだわりすぎる」と否定され、仕事を辞めた星崎灯里は、祖母が営む海辺の「星待ち喫茶・リュネット」へ帰ってきた。時計に触れると、そこに残された過去の記憶が見える灯里。亡き妻との時間を止めた懐中時計や、祖父の星を受け継ぐ古い望遠鏡を修理するうち、彼女は少しずつ、失っていた職人としての自信を取り戻していく。そんな灯里に持ち込まれたのは、旧灯台資料館に眠る百年前の星座時計。何度修理しても、必ず午前二時十七分で止まるという。郷土資料館の七海や天文好きの高校生・洋太と調査を進める灯里は、星座時計に触れた瞬間、嵐の夜の記憶と「星が出るまで待って」という女性の声を聞く。時計はなぜ止まるのか。歴史から消された女性職人は、何を残そうとしたのか。止まった時計と語られなかった時間をつなぎ直す、海辺の喫茶店の再生物語。

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カクヨム
カクヨム2026/07/28
  • 現在の作品星待ち喫茶の時計修理士