あらすじ

登利海(のぼり かい)、十五歳。 小学校高学年からの五年間、ひどいいじめに遭い続けた彼は、逃げるように進学した高校でも人間関係が築けず、完全に孤立した灰色の青春を送っていた。 ある日の帰り道、海は中学時代のいじめの主犯格・須藤と再会する。 怪我を負い、自分より強い者に怯える須藤は、その憂さ晴らしのように海からなけなしの金を奪い、路地裏に放置した。 親にも頼れず、誰からも顧みられない世界。 「……こんな世界、もうどうだっていい」 理不尽と暴力に蹂躙され、極限まで追い詰められた絶望の淵で、海の中で何かが壊れ——異質な力が産声を上げた。 翌日、再び現れ暴力を振るおうとする須藤に対し、海は強烈な意志を持って『否定』する。 奪われたという事実の否定。暴力の否定。 そして——『存在』そのものの否定。 物理法則も、距離も、人間の命すらも、彼の意志一つで「無かったこと」になる絶対的な力。 長年虐げられてきた最弱の少年は、その身に宿した全能の力で、自分を脅かす全てを消し去っていく。 これは、世界から拒絶された少年が、この世の全てを否定し、理不尽な現実を思いのままに書き換えていくダーク・ファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/07/28
  • 現在の作品この世の全てを否定する