あらすじ
高校二年生の灯城湊には、人の感情が「光」として見える。
誰かの不安や寂しさにいち早く気づき、手を差し伸べる湊は、周囲から「一緒にいると安心する」と言われていた。
しかし、他人の光は見えても、自分自身の光だけは見ることができない。
春の放課後、文化祭実行委員として出会った一年生・白瀬澪は、そんな湊の背後に、誰にも見えないはずの光を目撃する。
「遠くまで照らしているのに、自分の足元だけが暗い光でした」
人を照らすことには慣れているのに、自分が誰かに照らされていることには気づけない。
海沿いの学園と、役目を終えた古い灯台を舞台に、少し不器用な少年少女たちが、つながりと孤独に向き合っていく青春群像劇。