あらすじ

――魔法があれば、救える。 そう信じて二十年。俺は王国最高峰のヒーラーと呼ばれるまでになった。 だが、この世界の回復士たちは誰も「診断」を知らない。腹が裂けていれば腹を治す。それが常識だった。誰も患者の瞳孔を見ない。脈を数えない。呼吸を聞かない。 だから、助かるはずの命が死んでいく。 俺は撤退命令が出ても、負傷者を置いて戦場を離れなかった。全員を診た。全員を治した。 その結果——勇者パーティーを追放された。 「お前は――回復士として、正しすぎる」 そして追放されたその日、俺はまた一人、救えなかった。 診断は正しかった。処置も正しかった。それでも間に合わなかった。 あと五分。 この五分に、二つの人生で何度負けてきただろう。 ――回復では、届かない。 この世界には、決して触れてはならない禁忌がある。死者を呼び戻す術式、《リザレクション》。神の領域と呼ばれ、誰も到達できなかった魔法。 本当に、それは神の領域なのだろうか。 これは、二度目の人生を生きるヒーラーが、「命」と「死」の常識を書き換えるまでの物語。

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小説を読もう2026/07/28
  • 現在の作品勇者パーティーを追放されたヒーラーは、転生した元救急医でした 〜診断できるのは俺だけ。禁忌魔法《リザレクション》で死の先へ〜