あらすじ
とある世界の小さな村で普通に暮らしていたウィンは、ある嵐の日に避難が遅れ川の氾濫に巻き込まれてしまう。気づくと、そこは時の精霊の王が住まう場所。時の狭間であった。なぜかそこで生き抜く術を叩き込まれることになり、下界で三百年ほど経った時、時の狭間に現れた大魔導士。しかし、時空の力に覚醒したウィンの敵ではなかった。世界そのものを壊しかねないウィンの力に恐れたのか、はたまた別の理由か、彼は世界に弾かれた。
そこからだった。ウィンが様々な世界に喚ばれるようになったのは。
時に世界を救い、時に世界を滅ぼし、彼の意志とは関係なく世界に喚ばれるうちに気づいたのは、自分を喚んでいるのはその世界の神ではなく、その神の存在している世界そのもの。理由は不明。何をさせたいのかも不明。明確な指示も啓示も何もなく。ただ世界に放り込まれる。まるで世界を漂流する彼が望むのは、ふかふかのベッドで、寝ることだけ。なせなら三百年近くも、修行させられ、ほとんどまともに寝てないのだ。
ウィンが今回喚ばれたのは、ダンジョンのある世界。
喚ばれた理由など知るか!
ダンジョン攻略など興味もない!
ただ高級ベッドで寝るのだ!
ウィンの意志に関係なく、世界は彼を巻き込んでゆく。