あらすじ

二〇〇〇年、夏。 首都科学大学の幸田慎司は、インカレのトライアスロン部で真澄と出会う。潮風、MDの音楽、初めてのメール。まぶしくて、疑うことを知らない初恋だった。 「私がおばさんになっても、こうしていようね。」 ——二人は、そう誓い合った。 それから二十五年。 品川・大井町で町工場を継ぎ、旗の台にあたたかい家庭を築いた慎司は、誰もが羨む四十五歳になっていた。妻がいて、中学生の息子がいる。けれど、満たされているはずの夜に、埋まらない孤独があった。 ある夜、新橋。 彼は、一人の女性と出会う。 銀座で生きる、遠野紗弓、四十歳。 互いの孤独に触れ、心を重ねるほどに、二人は思う。 ――この魂は、もともと一つだったのではないか。 妻を愛している。 それでも、もう一人を愛してしまった。 大切な人が、二人になることは、罪だろうか。 答えの出ない問いを、逃げずに問い続ける、大人の恋愛小説。

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カクヨム
カクヨム2026/07/27
  • 現在の作品運命の人は、二人いた。