あらすじ
薬研坂(やげんざか)消防署に勤務する久保山幸平は、火災で父と弟を失っている。母も早くに亡くなった。
なので幸平は、生きる意義を見出せず、自分も早く命の始末をつけたいと消防隊になった。命をただ捨てるのではなく、誰かの命を自分の命と引き換えればよいだろうと考えてのことである。
しかし、事あるごとに早まった行動に出る幸平に対し、隊長はじめ先輩たちは苛立ち、幸平の心情を問う。
幸平は、自分の思いを伝えるが、命はモノではないと逆に諭されてしまう。
そんな時、消防署に幸平を訪ねてきた女性がいた。
彼女こそ、幸平が消防官を志すきっかけとなった女性だった。