あらすじ
営業企画課へ異動したばかりの金村 巴は、片道一時間半の満員電車に揺られながら、慣れない職場で毎日を過ごしていた。
人見知りな性格もあって、優しい同僚たちの輪にもなかなか入れない。
そんなある日、コピー室で営業一課の神崎課長にかけられた一言。
「仕事には慣れましたか?」
たったそれだけの言葉だった。
けれど、その何気ない気遣いは、誰にも気づかれなかった巴の心を、そっと救ってくれた。
それは恋ではなかった。
ただ、少しだけ心が軽くなっただけ。
──そう思っていた。
これは、既婚者同士の二人が、少しずつ心を通わせてしまう、大人の切ない恋の物語。