あらすじ
「全ての根源は波動である。ならば魂源もまた波動である」
それは大好きだったアクションRPG「ソォリジン」の中に出てくる台詞だった。
自分は死に、今は波動だと認識を変えた時、なぜかあの子の声(波動)を感じた。
「推しの運命を変えたい」
その思いが実を結んだのか、気が付けば、ゲームと同じ世界に立ち、その身体は敵側の「波動人形(ウェイブス・ドール)」になっていた。
しかも、推しの重要なストーリーの真っ只中に放り込まれており、本来なら、なにも出来ずに破壊される運命の識別不明な名も無きモブ波動人形な自分だったが、ゲームをプレイしたので知っている。
後のバージョンアップで追加された能力は推しの能力が基だった。この時点であの能力を使ってさえいれば、もしかしたらその後の彼女の破滅ルートを回避できたかもしれない。
「そういう未来があっても良いじゃないか! めざせ、IFルート!」
これは、邪魔にならないよう影から見守りたいのに気づけば最前線で戦う、推しの幸せだけをひたすら願い、持っているゲーム知識と、バカ強い波動人形(身体)を手にいれた一非人間の奮闘記である。