あらすじ
「画面映えしないし、ただの清掃員に払う金はない。ここでクビだ」
探索者たちが富と名声を得る現代ダンジョン。
Sランク配信パーティ『金色の流星』で裏方のダンジョン清掃員として働いていたシロガネ・トウヤ(36歳)は、傲慢な若きリーダーから理不尽な追放宣告を受ける。
言い返すこともなくあっさりと了承したトウヤだったが、直後にリーダーのミスによる崩落の身代わりにされ、誰も生還したことのない最深層(神話級エリア)へ落下してしまった。
最深層でトウヤを待ち受けていたのは、都市を滅ぼすと言われる『厄災の黒竜』。
死を覚悟したトウヤだったが、プロとして「ただの清掃作業の延長」という認識でスキル『ゴミ処理』を発動すると——神話級の黒竜が放つ凶悪なブレスすら「不法投棄の汚染物質」として空間ごと一瞬で浄化されてしまった。
「え、もしかして頑固な汚れ(呪い)が落ちた……?」
浄化された黒竜の正体は、長年の瘴気で汚れきっていただけの銀髪の美少女(元・厄災の竜姫)。
さらに、トウヤの胸元につけていた作業記録用ドローンが誤作動で起動しており、この『神話級ドラゴン無自覚ワンパン浄化』の一部始終が、全世界にゲリラ配信されてしまっていた!
「え、いまの黒竜って神話級じゃ…?」
「ブレスを一瞬で消し飛ばした!?」
「この清掃員のおっさん誰だよww」
世界中が熱狂し、各国のギルドやS級探索者たちが「あの清掃員を探せ!」と大パニックに陥る中。
当のトウヤは、すっかり綺麗好きになった食いしん坊な竜姫に極上コーヒーとスイーツを振る舞い、誰もいない最深層で優雅なティータイムを満喫していた。
一方、トウヤという「見えない支え(瘴気の浄化や罠の消去)」を失った元パーティは、安全なはずの低層ダンジョンで致命的なミスを連発。その泥まみれの醜態が配信され、「トウヤがいなくなった途端にコレかよ」と世界中から大炎上していくことに……。
【追放されたおっさん清掃員】×【無自覚ワンパン浄化配信】×【竜姫との癒やしティータイム】
無能と蔑まれた裏方のおっさんが、自覚のないまま世界最強の力を見せつけ、自分を捨てたブラックパーティを勝手に没落させていく。痛快&癒やしのダンジョン・スローライフ、開幕!