あらすじ
別の宇宙から現れた、優真と同じ顔を持つ女性・由真。
彼女が告げたのは、優真たちの宇宙と、自分たちの宇宙が接近し、
共に消滅へ向かっているという事実だった。
その原因は、由真の相棒・和樹が次元を越えて介入したこと。そして、二つの宇宙を救えるのは、
優真と一樹の間に流れる精神エネルギー「スピリット・ヴェイン」だけだった。
しかし、一樹は優真から離れ、行方さえ分からない。
残された時間が僅かに迫る中、優真は二人だけが共有していたラジオ番組へ、短いメッセージを送る。
「コロッケから焼き魚さんへ。今夜も、お惣菜残ってると嬉しいですね」
雑踏の中でその言葉を聞いた一樹は、自分が失ったと思い込んでいた時間と、優真への本当の想いを取り戻す。もう一度会いたい。
ありがとうと、ごめんなさいを伝えたい。
一樹は、優真の待つ惣菜屋へ走り出す。
再び重なった二人の手から、鮮やかな緑の光が溢れ、止まりかけた二つの宇宙が動き始める。
優真と一樹。由真と和樹。そして、全てを静かに見守り続けた佐久間。
次元を越えて巡り合った人々は、それぞれの帰る場所へ向かう。
止まっていた時計の針が、一分だけ先へ進む時、失われたと思われた時間は、新しい未来へ繋がっていく。