あらすじ
ヴェルダ大陸に生まれた「陸奥」ならぬ「カイン・ヴォルティス」は、物心つく前から前世の記憶——日本で弁護士として生きた記憶——を持っていた。転生の瞬間があったわけではなく、気づいた時にはすでに前世の人格と知識を保持したまま、この世界の赤ん坊として育っていた、という始まり方をする。
この世界には稀に、生まれつき大人びた知恵を持つ子供が生まれる現象があり、人々はそれを迷信的に「還り子(かえりご)」と呼ぶ。正体を知る者は誰もいない。カインもこの「還り子」として周囲に認識され、深く詮索されることなく育つ。