あらすじ
【あらすじ】
西暦2000年代後半。秘密裏に行われた軍事実験により、異界の門が開く。
そこから這い出た無数の姿なき存在は、やがて地球上の昆虫や小型の動物に憑依して化け物へと姿を変えた。
捕食者【イーター】と呼ばれるモノの誕生である。
イーターにとってその他の生き物は餌でしかなく、異界の門が開かれてから僅か数十年で、地球の人口は百億から十億へと激減した。
しかし人類も滅亡を受け入れたわけではない。捕食者が嫌う音を見つけ出し、巨大シェルターを建造して人類にとっての安全圏を作り上げた。
そして百年が過ぎた頃。【異能】を持つ人類が生まれ始めた。捕食者を狩る力を持つ者たちだ。
同時に、人の姿に近しい捕食者――その上位個体である【魔人】が確認されるようになる。
西暦2300年代半ば。
目の前で炎の魔人に両親を殺され、妹を連れ去られた異能持ちの少年【ロイド】は、捕食者を狩るハンターとなって復讐を誓う。
そんな彼の前に、ひとりの少女が現れた。蒼い炎――焔を操る異能持ちの少女【フェルノ】。
彼女は死と再生を司る蒼い焔の魔人と人との間に生まれた、人ならざる者。
彼女もまた、復讐のために魔人を屠る力を得ようとしていた。そのために、ロイドという存在が必要だった。
ふたりは互いの復讐を果たすため、捕食者を狩り続ける。
【キャラクター】
◆ロイド・グレパス 17歳
三歳の頃に赤い炎の異能に目覚めている。右腕に装着したワイヤーに自らの炎を纏わせ、自在に操る。炎を纏わせることで、ワイヤーの殺傷能力は高くなる。
ほんのわずかだが、蒼い焔の異能も持っている。その件を本人は気づいていない。
・サラ (ロイドの2つ下)
赤い炎の異能を持って生まれたロイドの妹。炎の魔人に連れ去られる。
魔人が人を連れ去るのは、散り散りになった自分の力を集めさせて保管するため。
強い異能持ちは周囲にある同属性の力を集めて、体内にため込む性質がある。
◆フェルノ
普段の外見年齢は7~8歳。力の封印解放時の本来の姿は17歳ぐらい。実年齢は60を超えている。
父親は蒼い焔の魔人フェニックス。母親は光の異能を持つ人間の女性。
二つの属性で不安定になるため、その力の大半を父親から封印されている。
その封印された力が、父親の死と共に世界各地に散らばってしまい、それを集めるために蒼い焔の異能持ちを探していた。
蒼い焔の力で作った眷属を連れ歩いている。
感情はあるものの、表現を上手くできない。基本ポーカーフェイス。
・レイブン
フェルノの眷属。鴉の姿をしている。人化可能で、黒髪の美女に変身する。
・ヴォルフ
フェルノの眷属。大型の狼の姿をしている。人化では均整のとれた美青年に変身する。
【捕食者・魔人】
人類が開いた異界は、異世界の精霊界。そこから這い出てきた姿なき存在は精霊である。
その事実を捕食者・魔人となった彼らも既に忘れており、自分たちが何者だったのか、それを忘れてしまったのは全て人間のせいだと思うことで、存在を失わずに済んでいる。
ただ自分たちは何者なのかと考えた時に、人間を激しく憎悪するようになっていた。
捕食者=下位の精霊。魔人=上位の精霊。
魔人によって生み出された眷属も、人間社会では魔人に分類される。
また、捕食者は独自の繁殖能力を身に着け、地球の環境に適合している。
【異能】
いわゆる精霊魔法のようなもの。(捕食者たちが精霊だと知られていないので、人類は異能と呼んでいる)
基本的にはひとつの属性しか持たないが、稀に二つの属性を持つ者もいる。
地球が精霊界と繋がったことで、精霊の力を宿す人類が現れるようになった。
ただし、この力は生まれた時か、少なくとも7歳頃までにしか開花しない。
異能を持つ者がみんなハンターになれるわけではなく、ある程度の強い力ばないと捕食者を殺すことはできない。
【捕食者の生息圏】
標高0メートルから500メートルあたりまで、霧が立ち込めている。太陽の光が薄っすらとしか届かないような、薄紫色の霧だ。力の弱い捕食者は、その霧を出て陽光に触れるとダメージを受ける。そのため、基本的には標高500メートルより上にはいかない。ただし夜は霧から出て行動可能。
魔人クラスになると陽光でダメージを負うこともなくなる。
【ドーム都市】
標高500メートル以下で人類が安全に暮らせる、唯一の場所。ドーム状の建造物で、2~4つの巨大ドームで一つの町になっている。
居住用ドーム、農業用、工業用で分けられている。
捕食者イーターは特定の音を嫌い、その音は人の耳には聞こえない。その音を発生させる装置が、ドームの周囲をぐるっと囲っている。音は遠くまで届かない特殊なもので、効果があるのは装置(スピーカー)から僅か半径三百メートル程。