あらすじ
四神を奉じる四つの家門から、皇太子・黄龍淵の正妃候補となる姫が一人ずつ後宮へ召し上げられた。
青龍を信仰する東陵家の姫・碧瑶《とうりょう・へきよう》
朱雀を信仰する南宮家の姫・紅玉《なんぐう・こうぎょく》
白虎を信仰する西門家の姫・白玲《せいもん・びゃくれい》
玄武を信仰する北辰家の姫・雪蘭《ほくしん・せつらん》
しかし、北辰家から参加した姫は、本物の雪蘭《せつらん》ではなかった。
出立直前に倒れた姉に代わり、存在を隠されてきた双子の妹・宵月《しょうげつ》が、雪蘭になりすましていたのだ。
宵月《しょうげつ》には、人がその瞬間に抱く最も強い感情が、一文字の漢字――「心字」として見えるという、特殊な能力があった。
后選びが始まった翌朝。
東陵家の姫・碧瑶《へきよう》が、皇太子妃だけに許された真紅の婚礼衣をまとい、密室となった鳳凰殿で発見される。