あらすじ
誰もが思い描く「真実の愛」は、本当に同じ形をしているのだろうか。
一枚の浮世絵に込められた想いを胸に、ボクは大切な君へ、その絵を見せようとする。そこに描かれていたのは、華やかな役者絵でも艶やかな春画でもなく、ただ静かに寄り添い、愛し合う二人の姿だった。
しかし、芸術が映し出す愛と、人が抱く愛は必ずしも重なるとは限らない。理想と現実、憧れと執着、優しさと狂気。その狭間で揺れる二人の想いは、やがて思いもよらない結末へと向かっていく。
浮世絵という日本文化を題材に、「愛とは何か」「真実とは誰が決めるのか」を静かに問いかける、幻想的でどこか不穏な恋愛詩。