あらすじ
1話完結、全5話のオムニバス作品集
第1話『娘の話』約2万字
意識不明の母を毎日見舞う美奈。いつか必ず目を覚ますと信じていたのに、容態が急変し、亡くなってしまった。
突然の死を受け入れられない美奈は、夜空の星に「母は死んでいない」と願った。
その日から毎日母は死に、翌朝にはその死がなかったことになる日々が始まる。
第2話『親友の話』約4万字
部活動中。学校の最寄り駅のホームから、女子生徒が転落したとの知らせがもたらされた。しかもそれが、美月の幼なじみで親友の心春かもしれないという。
転落した原因が、事故か自殺かも分からないまま、心春がいじめられていたという噂と、いじめていたのは美月たちだという噂まで流れる。
死んだのが本当に心春かどうかも分からないまま、気が付くと翌朝になり、人身事故もなくなっていた。
毎日起きる心春の死を回避するため、美月は尽力するも……
第3話『兄の話』約3万字
ある日の夜。父親に連れて行かれた病院で、妹、麗奈の死を告げられた。兄の蓮は、医者や両親が自分を騙そうとしていると思いこみ、麗奈が死んだことを認めなかった。
翌朝目覚めると、麗奈は無傷でそこにいて、事故そのものがなくなっていた。事故のことは夢だと思っていたら、昨日の再現のような事故の知らせがもたらされ……
毎日死ぬ妹に振り回される兄の話。
第4話『恋人の話』約1.6万字
同棲中の恋人、莉子に、突然別れを告げられた。別れの理由を問いただすと、莉子は倒れ、頭をぶつけて動かなくなった。
「倒れた莉子さんを放置して、家を飛び出した? 逃げたのか?」
男が問う。俺は自分の身に起きた出来事と、何度も死んでは生き返る莉子の話を詳細に語った。
最終話『母の話』約2.4万字
お隣は新谷家は、うちと同じひとりっ子のひとり娘。娘の瑠夏が幼かった時はお隣の深雪ちゃんによく遊んでもらい、新谷さんとも仲が良かった。いつの間か、新谷さんを怖いと感じるようになった。
ある出来事をきっかけに、忘れていた新谷さんの全てを思い出す。
母の愛が起こした奇跡の話。