あらすじ
あらすじ
事故で最愛の番候補Ω・大河を失ったαの玲央。
大河を失った日から、玲央の時間は止まっていた。
そんなある日、玲央は大河によく似た雰囲気を持つΩ・賢人と出会う。
穏やかな笑い方。
人を優先してしまう性格。
そして、どこか寂しげな横顔。
玲央は賢人に告げる。
「愛することはできない。」
「それでもいいなら、傍にいてほしい。」
大河の代わり。
賢人はそれを理解した上で、玲央の隣を選んだ。
やがて玲央は気づく。
賢人は大河ではない。
けれど、大河よりも賢人を目で追っている自分に。
賢人の笑顔に安堵し、
賢人の涙に胸を痛め、
賢人がいない部屋に耐えられなくなっていく。
そんな中、賢人に真っ直ぐな好意を向けるα・瑛二が現れる。
賢人を一人の人間として見て、
代用品ではなく、
「賢人自身」を愛そうとする男。
その存在は、玲央の中に眠っていた独占欲を暴き出した。
誰と話したのか。
どこへ行ったのか。
なぜ笑ったのか。
なぜ自分ではない男の名前を呼ぶのか。
玲央の愛は、次第に形を失っていく。
瑛二の仕事を奪い、
人間関係を壊し、
賢人の周囲から少しずつ居場所を消していく。
賢人の世界から、
玲央以外の選択肢を消していく。
「お前が悪いんだ。」
「俺以外を見ようとするから。」
失ってから気づいた。
代わりなど最初からいなかったのだと。
これは、
最愛を失った男と、
代用品として愛された男が、
嫉妬と執着の果てに、
互いしか残らなくなるまで堕ちていく物語。