あらすじ
第9回青い鳥文庫小説賞応募作品。
りまは中学二年生の普通の女の子。
幼なじみの蒼井宙斗は、人気アイドルグループ「LUCERIA」のメンバー。でも、りまにとっては物心つく前からの、ただの「宙斗」でしかない。
誘われるまま新曲発売イベントに顔を出したその日、出会って早々、メンバーの御影朝陽に「一般人は来るなよ」と塩対応をかまされる。
(何こいつ)
犬猿の仲になったのも束の間、イベント直前、朝陽の直筆サインが会場から消えるという事件が発生。しかも、なぜか彼が第一容疑者にされてしまう。
警察を呼べば、イベントは中止。
朝陽を助けたいわけじゃない。ただ、宙斗たちが今日のために頑張ってきたステージを、台無しにしたくないだけ――。
そんな一心で、りまは残り40分、事件の真相を探り始める。
推してもいないのに、なぜか事件に巻き込まれる女の子と、塩対応な王子様アイドルの、ちょっと不器用な物語。