あらすじ
近未来都市・星見市。地震、豪雨、津波、山火事、海難事故――そして、人々の恐怖や絶望から生まれる災害生命体《ヴォイド》。世界は自然災害と魔法災害が複雑に絡み合う新たな時代を迎えていた。
人命を守るため設立された「魔法災害対処隊」は、魔法少女たちによる専門部隊である。消防、警察、海難救助、航空支援、医療など、それぞれ異なる専門分野を持つ少女たちは、平日は訓練施設で災害学や救急救命、魔法演算、通信、体力錬成を学びながら普通の学校へ通う、ごく普通の学生でもある。食堂で笑い合い、試験勉強に追われる日常と、命を懸ける現場。その二つの世界を行き来しながら成長していく。
緊急警報が鳴れば、空気は一変する。
「HQより各隊。災害等級4。スクランブル。」
華やかな変身バンクで魔法少女たちが出動する一方、消防系機動救助員・黒瀬蓮はサイレンが響く格納庫から専用装備を身に着け、ワイヤーランチャーを携えて現場へ飛び出す。アシダカグモを思わせる俊敏な立体機動とパルクールで誰よりも早く災害現場へ到着し、要救助者の救出と避難路確保を担当する。「戦うためじゃない。助けるために走る。」それが彼の信念だ。
隊の共通原則はただ一つ――「救助最優先」。怪物との戦闘は最後の手段であり、まず守るべきは人々の命。希望のサイレンを胸に、少女たちと一人の少年は今日も最前線へ駆け出していく。これは、災害に立ち向かう若きヒーローたちの、熱くて温かいレスキューアクションストーリーである。