あらすじ
乙女ゲームの世界に転生したものの、生まれは微妙な立場の男爵令嬢。
王子を攻略できる身分でもなければ、物語を大きく変えられる力もない。そこで彼女は、侯爵令嬢ヴィオレッタの侍女として平穏に生きることにした。
ところがある日、ヴィオレッタが王子に婚約破棄される悪役令嬢であることに気づいてしまう。
メインヒロインの登場によって王子の心が離れ、泣き崩れるヴィオレッタ。周囲が必死に慰めるなか、主人公は思わずつぶやいた。
「そりゃそうだ」
完璧な美貌、教養、家柄、王妃教育。
すべてを備えたヴィオレッタに足りないものは、ただ一つ。
彼女は、恐ろしくモテないのだ。
恋愛をする気は一切ないが、他人の恋愛を分析することだけは得意な主人公は、悪役令嬢の恋愛指南役を引き受けることになる。
王子の心を取り戻すために必要なのは、さらに努力することでも、可憐なヒロインの真似をすることでもない。
「ヴィオレッタ様。まずは、男というものを知りましょう」
恋愛嫌いのひねくれ侍女と、顔のいいものに弱い悪役令嬢。
二人の少しずれた恋愛攻略が、乙女ゲームの物語を思いもよらない方向へ変えていく。