あらすじ

飛行機の発達のエポックを見せていくが、語り部二人は尋常の人物ではない。一人は、18世紀末の日本にいた実在のヒコーキ野郎。もう一人は、ギリシア神話に登場する伝説中の鳥人間。この「先駆者」二人が、自分たちの「後継者」の頑張りを見る、という枠組みで贈る世界。――江戸時代中期、岡山城下で表具師・浮田幸吉は、空を飛ぶ鳥に興味を持ち、翼を作れば鳥も空を飛べると結論づけ、竹を骨組みに紙と布を張って翼を製作した。橋から飛び上がった幸吉は、風に乗って滑空したが、すぐに落下して失神した。だが幸吉は3000年前の地中海クレタ島にタイムスリップした。そこで幸吉は、ギリシア神話の鳥人間ダイダロスと出会った。ダイダロスと共に未来世界に跳んだ幸吉は、有人動力飛行の成功例には喝采したが、市民に対する無差別爆撃には戦慄している……。改訂前のシナリオ版は個人誌「ファンタジー選集」(2021年12月刊行)に所収。 ⦅注・主だった改訂後については⦆世界初の有人動力飛行の成功例は、ライト兄弟ではなく、グスターヴ・ホワイトヘッドだと米国コネティカット州議会は公式に認定している。英国の「ジェーン年鑑」の記念誌においても、人類初の飛行はホワイトヘッドと記載された。以下の記述も、これに倣っている。また、幸吉が池田治政と茶室で対話する場面は、改訂後の描写である。

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カクヨム
カクヨム2026/07/26
  • 現在の作品空を飛ぶ夢 ダイダロスと浮田幸吉