あらすじ
――恐れることはない。ただ、死の足音が迫っているだけだ。
三年前、戦に敗れ浪人となった若武者・忍穂幽蔵。彼は故郷の民を惨殺した者共を根切りにし、仇討ちを果たす。
捕らえられ刑場へと連れられた幽蔵。残忍極まる彼の行いは、問答無益で斬首。打ち首獄門の末、骸は試し斬りに回されることとなった。
しかしいざ土壇場に上がった彼の前に、突如、黒塊が飛来する。
それは古に語られし大妖怪、鵺、であった――。
神仏妖異在る土地。
神が和み魅入る大地、「神和魅大陸」。
これはそこで繰り広げられる、摩訶不思議な妖異譚である。