あらすじ
ひとりでいることには慣れていた。
けれど、本当はずっと――誰かと一緒にいられる場所が欲しかった。
1人で行動する事が多い三枝鈴芽が出会ったのは、他人と少し違う距離感を持つ斎賀琥珀と、不器用な優しさを隠した保清。
三人が集まるようになったのは、旧校舎にある誰も使っていない空き教室だった。
勉強をしたり、くだらない話をしたり、何も言わずに同じ時間を過ごしたり。
教室でも、家でもないその場所は、いつしか三人にとって、ありのままの自分でいられる大切な居場所になっていく。
友情と恋愛の境界。
誰かを大切に思う気持ち。
一緒にいることと、相手を縛ることの違い。
成長するにつれて少しずつ変わっていく関係の中で、それでも三人は、自分たちなりの「一緒にいる形」を探していく。
これは、恋だけでは名前をつけられない想いを抱えた三人が、木漏れ日の差す場所で、自分たちだけの幸せを見つけるまでの物語。