あらすじ

口下手な子爵令嬢ヴィオレットには、誰にも明かしていないもう一つの顔がある。 町で評判の代筆人《リラ》として、依頼人がうまく言葉にできない思いを、手紙にする仕事をしているのだ。 ある日、ヴィオレットのもとへ、婚約破棄状を書いてほしいという依頼が届く。 依頼人は、彼女の婚約者ヒューゴ。 そして手紙の宛名は――ヴィオレット本人だった。 しかも依頼内容は、 「破談の原因は彼女にあることにして、借金三百枚は慰謝料と相殺したい」 という、とんでもないもの。 ヒューゴは、ヴィオレットが代筆人《リラ》だとは知らない。 口下手な彼女なら、嘘を書いた婚約破棄状を送りつけても、何も言い返せないと思っているのだ。 いいでしょう。 ご依頼どおり、婚約破棄の手紙を書いて差し上げます。 ただし、《リラ》の文章には嘘を書かない。 そして、自ら署名した言葉は、ときにどんな告発よりも雄弁な証拠になる。 口ではうまく話せない令嬢が、ペン一本で婚約者の嘘を暴き、自分の言葉とお金と人生を取り戻す、痛快異世界恋愛短編。 ※婚約破棄/お仕事令嬢/ざまぁ/誠実な公証人/ハッピーエンドです。

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カクヨム
カクヨム2026/07/26
  • 現在の作品婚約破棄の手紙を代筆したら、宛名は私でした