あらすじ
王立貴族学院創立日の記念舞踏会。
その当日理想の公爵令嬢として王太子との婚約を祝福されていたアイリスは、一瞬にしてその全てを奪われる。
王太子から婚約破棄を告げられたのだ。
「君は傲慢だった」
「冷酷だった」
「私を支配していた」
──身に覚えのない罪状ばかりが並べられる。
反論しようと一歩踏み出した瞬間、隣に立つ男爵令嬢と目が合う。
途端に視界が歪み、耳鳴りがする。
呼吸ができない。
膝から崩れ、腰が抜ける。
涙だけが止まらない。
「死」という言葉すら生ぬるいと感じるほどの恐怖が、全身を支配した。
「みっともない」
かつての婚約者さえもが、冷ややかに見下ろす。
噂は瞬く間に広がり、理想の令嬢は一夜にして笑い者となった。
助けようと立ち上がった親友のノエル、知略に長けたクラリーチェ、芯の強いエルザもまた、次々と赤い瞳の前に倒れ、同じように尊厳を踏みにじられていく。
夜になれば悪夢にうなされ、朝には自分を許せなくなる日々。
被害者は四人。
まったく同じ症状。
そして四人が口を揃えて呟いた、たった一つの言葉があった。
「あの瞳を見た瞬間、『人ではない何か』を見た気がした」
穏やかに微笑み続ける男爵令嬢の正体とは、いったい何なのか。
静かに膝を折らされていく令嬢たちの先に、王国そのものを静かに侵食する、恐るべき真実が待ち受けている──。
そう、これは単なる虐めや政略などではない。
彼女たちの魂を削り、人としての誇りを根こそぎ奪うための、明確な「力」なのだ。
なぜ、あの瞳は人をここまで追い詰めるのか。
なぜ、自分たちだけがこんなにも脆く崩れ去るのか。
恐怖と羞恥に震えながらも、アイリスは知りたいと願う。
この呪いに抗う方法を。
奪われた尊厳を取り戻す方法を。
そして、崩れ落ちた先で、彼女はまだ見ぬ「聖女」の力に触れようとしていた。
婚約破棄から始まった令嬢たちの失墜と、悪夢のような日々と戦いの記録。
注意: この小説は300%趣味と勢いで書きました
羞恥を煽る過激な恐怖失禁のシーンが多数あるので苦手な方はご注意ください