あらすじ
深夜残業の渦中から、異世界へ『巻き込まれ召喚』されたブラック企業の限界社畜・佐藤蓮(アレン)。
同時に召喚された高校生の相原拓海が、能力値Sランクの【光の勇者】として大歓声で迎えられる一方、アレンのステータスは能力値すべて最低のFランク。職業は地味な【領主】。
勇者拓海から「無能w」と嘲笑され、国王からは「お詫び」として、作物は一切育たず凶暴な魔物が巣食う追放同然の極貧地『コスタ領』を投げ渡されて叩き出されてしまう。
だが――彼らは知らなかった。
この世界のステータス画面には、『固有スキル』を表示する項目が存在しないということを。
アレンに授けられたのは、土地の解析・建築・クラフト、そして所有領地へ一瞬で移動できる秘匿機能付きの最強固有スキル**【領地経営】**だった!
「ドブ底の極貧領地? 上等じゃねえか。ブラック企業の過酷さに比べたら天国だ!」
ドロドロした王国の政治や戦争なんて知ったことか。
アレンは王都の露店街で親切なおばあさんや仲間たちと出会い、前世の知識とスキルのクラフト機能でヒット商品を連発。
稼いだ資金と【領地経営】の空間移動(ゲート)機能を使い、人知れずコスタ領を爆速で開拓していく。
「定時退社・高給優遇・安全第一!」
元社畜のアレンが目指すのは、誰もが笑顔で働ける『世界一ホワイトな超優良都市』。
評判を聞きつけた王都の庶民や難民、優秀な人材が、アレンの人徳とホワイト環境に惹かれて次々と集まってきて――!?
一方その頃。調子に乗って護衛を軽視し、仲間を見捨てて前線を崩壊させた勇者拓海は、すべてを失いボロボロになっていた。
かつて無能と笑ったアレンの領地が、莫大な物資と圧倒的な防御力を誇る巨大都市になっていると知った拓海は、「俺は勇者だぞ! 物資を渡せ!」と身勝手に泣きついてくるが――
「政治も勇者も関係ない。俺たちの大切で平和なホワイト都市を壊させない――今更泣きつかれても遅いです」
「無能」と見下された元社畜が、最高の仲間たちと贈る、お人好し爆速スローライフ&スカッと逆転劇、開幕!